皆さま、昨年末は如何過ごされましたか?Chikakoはちょっと風邪気味でしたけど、なんとか寝込まずに済みました。年越しだー!お正月だー!と周りが盛り上がっているときに独り寝込んでしまうのは余りにも寂しいので、気合いで治した感じです。(笑)
 さてさて、年が明けたばかりですが、ちょっと2001年を振り返ってみようと思います。昨年はマリーンにとっても、はたまた世界中に於いても突然いろんなことが起こった年でしたね。(実は私個人にとってもそうだったけど)ここで語るまでもありませんが、9月のテロ以降、皆さんどこか気持ちの落ち着かない日々が続いているのではないでしょうか。
 渦中にあったN.Y.では、事件直後ブロードウェイが閑散として劇場をやむなく閉めたりということもあったようですが、今は逆に「活気を取り戻そう!」と言う呼びかけのもと、ミュージカルも連日満員になっているという話も耳にします。
 テロについては計り知れない複雑な背景があって、とても私なんかが話題にはできません。が、それでも、私達に、何ができるんだろう...と考えてみたりします。「私達が何か出来ることはあるのかな」
 この問いに具体的な答えはきっと無いと思います。あるとすれば、せめて自分の心の中にある「優しさ」を大事にしようと思うくらい。人を憎んだり、争ったり、悲しんだりすることは、きっとなくならないんだろうけど、でも自分の周りにいる人に優しく接しよう、大事にしよう、そういう気持ちを一人一人が大切にすることでいつかは...そう信じたいものです。

 Chikakoさん、新年早々何を言ってるの?と言われそうですね。(笑) ご存じの方も多いと思いますが、昨年はマリーンにとって辛く哀しい出来事がいくつかありました。そのひとつは今後の音楽活動にも影響を与えるのではと思われるくらい大きな出来事であったわけです。でもマリーンは気丈にスケジュールをこなし、年末恒例のディナーショウまで走ってきました。そしてそれはまるで毎年のことと変わらないように見えました....。
 またリハーサルをちょっとだけ見学させていただいたのですが、その気迫にビックリしてしまい、声をかけることも出来ませんでした。(普段だと「こんにちは〜♪」くらい声をかけさせて貰ったりすることもあるのですけれど、今回はすごく厳しい空気を感じて、もう本番までドキドキして待ちました!!) もちろんいつもリハーサルは真剣なのですが、今日は何かが違う...?そんな雰囲気が伝わってきたのです。

 今回のディナーショウ、オープニングこそ明るいラテンナンバーで始まりましたが、ジョージ・ハリスンを偲んでビートルズメドレーを、またN.Y.への想いをミュージカルメドレーで綴った他は、全体的にバラード主体のしっとりとした構成でした。選曲は本人と周りのスタッフの方々で決めるのだと思いますが、今回は特にマリーンの意見が多く採り入れられたようです。「今日はゆったりとバラードを聴いて欲しい...いろんな悩みや不安を抱えてる人もいるかもしれないけれど、せめて今日だけは穏やかな優しい気持ちになってね...」そんな想いが伝わってきました。語りかけるような歌声を聴いていると、私もふわぁ〜っとこの1年間のことが浮かんできました。マリーンも心に閉じこめていた想いが溢れてしまったようで、本当に珍しいことなのですが....涙する場面がありました。
 その涙を見て、Chikakoはリハの時のあの気迫の理由がわかった気がしました。マリーンって、陰で努力するタイプだと思うんです。決して人前で自分をひけらかさないし、辛いことがあっても自分で何とかしなくちゃってがんばっちゃう。今年の締めくくりであるステージをみんなの心に残るものにしたい...だから、自分がしっかりしなくちゃ!って、すごく張り詰めた気持ちでいたのではないでしょうか。それは恐らく...心の中に隠されたある感情を決して表に出さないために...。あの時、皆さんも同じ事を感じたのですよね?会場は温かい拍手の渦になり、マリーンは涙を拭いながら感激していたようです。
 ステージ上で「人を思いやる優しい気持ちを大事にしていたいと思います」と言っていたマリーン、2001年も私達に温かく幸せな時間をくれました。でも本当は...ずっと辛かったんだろうな...。自分の中の悲しさや苦しさを隠して、がんばってきたんですよね。歌を通じていつも私達にパワーをくれるマリーンへ「私達が何か出来ることはあるのかな」
 この問いには....やっぱりコレコレっ!「これからもずーっと応援するからねっ!」(^^)v