2002年12月21日、外は雪になるかみぞれ混じりの雨になるかという寒さでしたが、高輪プリンスホテルのプリンスルームには、たくさんの優しさが溢れ、とっても温かい空間になりました。

 恒例のクリスマスディナーショウ、トップでの予告通り行って参りましたぁ!今年は何から書こうかなというくらいChikakoの心の中にたくさんのシーンが残っています。ん...まず何と言ってもコレでしょう。前回書いたクリスマスソング。今年はちょっとした演出が、ある意味このショウのテーマとなるくらい印象深いものになりました。
 それはマリーンの静かな語りから始まりました。

 ・・・子供の頃、クリスマスにはお友達数人で近所のお家を訪れ、クリスマスキャロルを歌ってお小遣いを貰った、そのお小遣いは友達で分けあうのだけど、6人兄弟の長女であるマリーンは兄弟にお菓子を買ってあげて、みんなが喜ぶ顔を見るのが嬉しかった。・・・

 ・・・マリーンは今、とても心を痛めていることがある。それは母国フィリピンで助けを必要としている人達のこと。ピナツボ山の噴火で家を失った人達、マラリアにかかっている子供達、そんな人達を助けるために今夜はクリスマスキャロルを歌いたい...それでもし皆さんから寄付が貰えたら、そのお金で毛布を送りたい...マリーンも何箱か用意したけど、とてもたくさんの人が困っているから・・・

 今年マリーンはとてもショックを受ける出来事と向かい合うことになりました。それは日本の外務省の仕事で帰ったフィリピンでの事です。ピナツボ山の噴火によりダメージを受けたところを始めとして、いろいろな意味で助けを必要としている故郷の地域を訪問し、その惨状を間近に見たのです。(この模様は今年の5月にテレビ東京「Myらんど」で紹介されました)もちろん母国の状況について、マリーンが全く知らん顔をしていたわけではありませんが、日本を拠点として活動している限り、常に母国の為に何か行動をということは、口で言うのは簡単ですが、実際にはとても難しい。たぶんそういうことが心のどこかで負い目になっていたのではないかなと思うんです。「今回の仕事は本当に辛かった」と後で話を聞きました。ChikakoはTVを見て、マリーンが辛い気持ちでいたであろうことは想像していましたが、帰国直後のマリーンは予想以上のショックを受けていたように見えました。当時はあまりその事について語りたくない風にも感じられましたから。(辛すぎることってすぐに言葉に出来ないことがあるでしょう?)

 マリーンは訪問先のひとつであるアエタ村に毛布を送る約束をしたんだそうです。MCでもあったようにマリーンもたくさんの毛布を用意したそうですが、やはり個人の力だけでは限界が...そこで、子供の頃のように皆さんの為にクリスマスキャロルを歌いますから、もしも協力してくれれば嬉しいです...ということでした。(ショウの後、マリーンから「使わなくなった毛布があったらくれない?1枚でも多く送りたいの...」と言われたので「よし、探してみよう!」と思ったんだけど、一人暮らしのChikakoの部屋には必要枚数しか...(^^;実家に相談してみようかな?)

 クリスマスキャロルは「We Wish You A Merry Christmas」からスタート(本当に子供の頃に戻ったみたいで可愛かった!)続いて「White Christmas」が始まると...客席のほとんどの方がステージ脇に置かれた募金箱に寄付を...。それはまるで演出されたかのように、誰も躊躇うことなく次々となんです。ステージのマリーンは予想しなかった客席の反応に感動の涙涙...。Chikakoもその光景に身体が震えました。なんて温かく素敵な光景だったことか!その後日本では余り有名ではないけれど、マリーンが子供の頃によく聴いたという「Twelve Days of Christmas」(可愛い曲!)などが続き、キャロルの最後は「Thank you! Thank you!」(という感謝の歌?)と、本当にドアの外に子供のマリーンが立っていることを想像させるような演出でした。他にも「The Christmas Song」や客席参加型ソング(?)「FELIZ NAVIDA」(スペイン語でメリークリスマスの意味)など、これぞクリスマス!という選曲で溢れ、「Chikako、か〜んげきぃっ!」(これをギャグとわかる人はかなりのお年...?って言ってる自分は...?)(笑)あ、そうそう!今回は野口五郎さんと一緒にディナーショウをした話もしてましたね。それに突然演歌の.....。(^×^)(えへへ。これは内緒!)

 正直言うと、Chikakoはクリスマスキャロルのコーナーであまりにも感激してしまって、今回のショウはあっという間に時間が過ぎてしまったんです。ステージと客席が一緒になった瞬間、ず〜っと記憶に残るワンシーンでした。

 それとね、今回のマリーンはすっごくゴージャスな美しさでしたよ。白い、キラキラしたドレスに素敵なアクセサリー(夏の24時間TVの時にしていた惑星のアクセサリーと同じブランドなんですって。個性的でセンス良い感じ!ドレスにもすごく似合ってたぁ!)とヘアスタイル!まるでハリウッド女優みたい!!!(実名は控えます...(”;)
 それにね、照明が素敵〜っ♪光の色によってクールにもホットにも変化する石の柱みたいなオブジェ?(専門家が聞いたらこの表現は泣いちゃうね.....稚拙な表現でごめんなさい)その柱に囲まれたステージと白いドレスのマリーンという組み合わせがまたウットリさせます。ラストでマリーンが白い光に包まれたとき、「あぁ、ディナーショウって本当にイイもんですねぇ...。」とつくづく思いました。普段ライブでは味わえない、ショウアップされたステージ!最近ちょっぴり元気不足だったChikakoもマリーンと客席の皆さんからエネルギーを貰った気がします。観に行って良かった...。本当にThank You! Thank You!です。

 ねぇ?マリーン、これからもずーっとドキドキさせてね!