いろんな話
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あんびえんすギターの話楽屋話
ニューヨークのミュージシャン

 昔(1972年頃)ニューヨークに留学に行ってました。ニューヨークでの話は色々ありますが、今日はあるテナー吹きの話をしましょう。当時ニューヨークにはうまいテナー吹きが沢山いました。例えばスティーブ・グロスマン、デーブ・リーブマン、エディー・ダニエルス、マイケル・ブレッカー、ボブ・バーグなどです。当時でもジョン・コルトレーンが死んでずいぶん経っていましたが、みんなコルトレーンの亡霊から抜け出せず朝から晩までジャイアント・ステップスを聞きまくっているような感じでした。

 あるテナー吹きと友達になり、アパートに遊びに行った時も朝起きるととりあえずハッパをいかして、トレーンを聞いて、レコードに合わせテナーを吹きまくり、腹が減って、ハンバーガーを食べに出て、帰ってハッパやってトレーン聞いてテナー吹いて、夜になるとチャイナタウンでメシ食って、帰ってハッパ、トレーン、テナー・・・こんなこと何年もやっているのです。彼らにとってコルトレーンはそれほど魅力あるミュージシャンなのでしょうが、それにしても取りつかれたように練習していました。ボクも当時はそこそこ練習はしていましたがこれほどの練習はビックリしたのを今でもよく思い出します。

 よくニューヨークのミュージシャンはみんな上手いと言いますが、多くの人はこうやって鬼のように練習して上手くなっているんだと思います。 オレももっと練習しよ〜っと。