バンドやめたい物語
昔々、バンドをやめたい紳士的なギタリストがいました。(とても名前は言えません)
そのギタリストはいつもいつもあるピアニストからいびられ、イジメられていたのです。直接的に怒られたりイジメられるわけではないのですが、演奏中にネトネチョと、やっと聞こえるくらいの声で「あ〜あ、それってなんかガウチなんだよな・・」みたいなことを言われたそうです。(これはハッキリ言って効きます)
ギタリストはこのバンドをやめたいと思いましたが、気が弱くてとてもそんなこと言い出せません。仮病を使ったりもしましたが、そう何回も休める訳はありません。これは本当に大病で長期入院でもしないとやめさせてくれないとマジで考えるようになったのです。でも体はいたって元気、どこも悪いところはありません。
悩み切ったギタリストは思いきって病院へ行き、細々とした声で言いました。
「すみませんけど、盲腸でも切っていただけないでしょうか。」
本当にあった話です!
後日談:気の弱い紳士的なギタリストといびったピアニストは今でも仲がよく、しょっちゅう一緒にやっているそうです。
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