いろんな話
(楽屋話やまじめな話など)
あんびえんすギターの話楽屋話
Acoustic

 今回はAcoustic系のお話・・
 ボクは全くの独学でギターをはじめました。「禁じられた遊び」などクラシックの曲はいまだに弾けないのです!右手のフィンガリングが出来ないので、フォークギターのアルペジオも下手です。特にスリーフィンガーなどは逃げてまわっていました。本当に下手なんです。(自慢してどうするんだ!!)

 それでも生ギターにはエレキでは表現できない肉感的なものがあって、それはそれで大変魅力的なことと、スタジオではどんな音楽を頼まれるか分かりませんので、一応クラシック(ガット)も鉄線のフォークも持っています。

 フォークから説明すると、マーチンの小さいボディーのやつ(モデル名失念)、ギブソンハミングバードを持っていました。でもエレキで育ったボクにはどうしてもネックの形とテンションの強さがなじめませんでした。そこでこのOvationの登場です。このギターはネックがエレキに近く、タッチも柔らかくてボクには弾きやすいのです。スタジオミュージシャンの同業者から10万円くらいで買いました。深胴(ディープボウル)で本当の初期型(72年頃?)のものなので作りもしっかりしていて、ネックもほとんど狂いがありません。ピックアップはなしのモデルです。

 音はOvation特有のペンペンした音であまり好きな音とはいえませんが、弾き易さに負けて使っています。それでもアル・ディミオラやラリー・コリエルが使っているところを見ると悪い楽器では無いのでしょう。(どうもあまり熱意がないな〜)

 TakamineやYamahaを買おうと思ったことはあるのですが、「ま〜いらないか〜」といった感じで今日まできてしまいました。
Ovation Folk
Ovation Folk
Ovation Deep Bowl初期型。あまり弾いてないけどとりあえず現役!
E.Gut不明次にガットギターです。
 こっちはボサノバという強い味方のおかげでいろんな楽器を遍歴しました。スペインのもの(メーカー名失念)ヤイリの手工ギターなどです。それぞれ結構高かった記憶があり、それなりに良い楽器だったのでしょうが、やはりネックの形とテンションの問題で次々浮気をするハメになってしまいます。最終的に今使っているのは、渋谷の大手楽器屋チェーン店で購入したこのメーカー不明というやつです。買った当初は不明ではなかったのですがボディーの中にラベルが貼れていないので分かんなくなってしまいました。

 この楽器は不思議な楽器です。まずボディーの厚さが7センチくらいしかありません。したがって深い重厚な音はしませんが、明るく軽いサウンドはボクには合っています。生で録音した音は明らかに他の楽器に比べ明るい音がしてます。次にネックの形が全くエレキなのです。このためテンションも軽く、ジャズのコードフォームが実に楽に弾けるのです。木工技術もしっかりしていて、仕上げもバッチリ、ピエゾピックアップも付いて5〜6万円だったと思います。こんなボクのために作られたようなギターがこんな値段で買えたんです!
E.Gut不明
値段は安いのに抜群な実用性。高い楽器が良い楽器・・とは言えない例です。

 もう一つがCrew`sのソリッドエレアコ。ビータ(旅)用に軽いエレアコが欲しかった時候補に挙がったのはSadowskyとBasccalino(Basccarinoかもしれない)でした。両方テストで弾いてみましたが、結局Crew`sを買うことになりました。上馬のフーチークーチーという店です。

 今の日本の楽器は本当に良くなっていますよ!このギターもネック申し分なし、音はEMGピエゾなので問題なし、そしてサステインが抜群なのです。
 値段はちょっと高く、20万ちょっと越えたと思います。何より色がしぶくて、仕上げ最高。それが決め手でした。(いい加減な理由!!)


 エレキと比べると生ギターの話は「ま〜どうでもいいや」系になってしまいます。ごめんなさい。でもボクなりにこだわった結果が今持っているこれらの楽器なんです。みんなそれぞれ個性があってボクの愛する楽器達です。
 それにしても、いまだにスリーフィンガーは下手だな〜。
Crew`s Gut
Crew`s Gut
上馬フーチークーチーのオリジナルエレガット。ソリッドでホローボディー。写真よりずっと良い色です。
AER Bingo おまけ

 先日、AER Bingoというアンプを衝動買いしてしまいました。パット・メセニーやジェシ・ヴァン・ルーラーも使っているというこのドイツのアンプは前から気になっていたアンプです。最終入荷の声につられて買ってしまったのですが、その理由はマイクスタンドに直に取り付けられることや、デジタルディレイーが内蔵されていること、それに決定的だったのがL-5での音がとってもアコースティックであることです。

 大変気に入ってます。今一番働いているアンプはこのAERです。