今回はアンプの話です。
ボクの初めてのギターアンプはグヤトーンでした。ボクが高校生の頃はビートルズとベンチャーズのコピーバンドが多かったのでフェンダーやヴォックスのアンプが憧れでしたが、値段が高く高値の花・・といった感じで、当時のアマチュアバンドやプロの人達の多くはテスコかグヤトーンといった日本のアンプを使ってました。
ボクはその頃からジャズ指向でしたからフェンダーが欲しかったのですが、実際にはグヤの小さいアンプを5千円くらいで中古で買って使っていました。
プロになって最初に買ったのがフェンダーのビブロラックス(VIBRO LUX・・スペルは自信な〜い)で、見た目も音も大感動したのをいまだに覚えています。
ボクはギターもアンプもイフェクターもコレクターではないので、一つ買うと一つ売るか捨てるかしてきました。中には後ですご〜く価値のあるものも捨ててしまったりして・・くやしい〜!
・・というわけで今まで使ったアンプを列挙すると・・
フェンダー・スーパーリバーブ(SUPER RIBERVE 、ヘッドを切り放して、スピーカーボックスを作りました。JBLの12インチです)、フェンダー・ツインリバーブ(TWIN REBERVE)、ヤマハのついたてのようなアンプ(スピーカーのコーンが発泡スチロールで出来てるやつ。モデル名失念)、ポリトーン・ミニブルート(気に入って3台買い換え)、ヤマハFT-100(120かもしれない)、ローランド・ジャズコーラス(これも大小3台)、ピーターソン(エレクトリックボイス)、クレート(アコースティック用のやつ)とこうやってみると沢山使ってきました。
ギターアンプは通常チューブ(真空管)でドライブしたほうがウォームで太い音がすると言われています。ギタリストの中にはビンテージチューブと言われるものを仕事の度に付け替えて使用し、移動の際はチューブだけ専用ケースに入れている人もいます。確かにそういったこだわりも理解できますが、ボクは全くいい加減で、どんなアンプでもノイズがなく、ちゃんと鳴ればなんでもいいもんね〜・・なのです。とはいってもソリッドステート(トランジスタ)に初めて変えたときは、何となくパサパサな音に感じ、違和感がありました。でもすぐ慣れることと、イフェクターの発達により今は何の問題もなく使っています。むしろ品質が安定しているし、取り扱いも簡単だし、小さくても出力があるし、メリットのほうが大きいのではないでしょうか。NHKのスタジオにはツインリバーブが何十台とありますが、どれも違う音がし、しかもほとんどが出力管からのノイズがあります。よっぽど丁寧に一つずつチェックしないと自分でお金を出して新しいツインを買う勇気はありません。 |
基本的にボクは、アンプというものはギターの音を忠実に鳴らしてくれるのが良いアンプだと思っています。確かに特定のアンプには特有なサウンドはありますが、逆にアンプの個性が強すぎるのも時には困りものです。
今(といっても使い始めてから10年以上になります)メインに使っているピーターソンはあまり個性がありません。そのことがジャズからロックまでストレスなく使える理由かもしれません。ヤマハのFTも性格的にはそんなアンプです。 |  |
Peterson
これがメインのアンプです。SPはElectoroVoiceを装備しています。素直な音なのだ! |
もう一つクレートというアンプも使っていますが、これはちょっと個性が強いです。このアンプはエレアコ、エレガット専用に作られているのでEQが特殊なのかもしれません。上馬の「フーチークーチー」でたまたま鳴らしてみたら凄くジャズっぽい音がしたので、衝動買いしてしまいました。ただし、出力が小さいので、大きい音を鳴らすとリミッターが掛かったような音に鳴ってしまいます。小さい場所で、小さい編成のときはばっちりです。
今興味を持っているアンプはスタンデール(昔ウェスが使っていたやつ)とフェンダーのデラックスリバーブですが、両方ともチューブです!やっぱりリッチでディープな音にこだわりがあるのかな〜? |  |
Crate
アコースティック用アンプですが、L-5で鳴らすととてもリッチな音がします。ただし出力は小さい。 |