色々あったものの無事（？）マドラスへ明け方到着。ホテルまではタクシーだ。ロビーにはタクシーの運ちゃん（いかにも運ちゃんといった感じのお兄ちゃんなので、愛情をこめ運ちゃんと呼びます）とおぼしき男たちが沢山客引き交渉状態。ボクもその中の一人にホテルを告げ、料金を交渉し、商談成立。運ちゃんはボクの荷物を持ち駐車場に置いてあるというタクシーまで誘導すると言う。ボクは実を言うと事前に予習した為か内心は「こいつ雲助じゃないだろうなぁ...。荷物かっぱらわれないように気をつけなきゃ。」の心境。
「おいおい随分歩くなぁ...」と感じ始めた頃に、駐車場の一番奥、ちょっと小高くなったところに確かにタクシー（みたいなもの）があった。オ、オンボロ........めちゃくちゃオンボロ〜ッ！
まずは荷物をトランクに入れる。ふたが閉まらない！だけど運ちゃんは「ダンナご心配なく！」といった感じで、用意してあったゴム紐取り出しふたを固定（....した様子）。次にボクを乗せ、ドアを閉める。....いや閉まらない！運ちゃん突然頭に巻いていた鉢巻きをはずす。やばい、首しめられちゃうかも....。ドアのピラー同士を鉢巻きで結び、一応閉まった。（ような状態になった？？？）
さてやっと運ちゃんドライバーシートに座るかと思いきや........座らない！？....車を押し始めた。そう、押し掛けっていうやつ。どうりで高いところに車を置いてあるわけだ、頭イイじゃんっ！妙に感心したが、エンジン始動に失敗。下り坂はもうない。でも運ちゃん焦らず、周りの運ちゃん仲間とおぼしき４、５人に何やら声をかける。いとも簡単にすぐ集まってくる。見れば周りのタクシーも似たようなオンボロ。困ったときはお互い様....か。なるほど。
ってな儀式を経て無事エンジンスタート！....はしたものの、トランクの荷物落っこちないかとか、ドアが途中開いちゃうかも....と恐れながらの楽しい（？！？！）ドライブとなりました。フーッ....。ま、ともかくもハンバーガー味の下手英語と超カレー味の下手英語にてファンキーな会話をたしなみながら（自己満足か？？？）インドの最初の夜明けを迎えることが出来たのです。 |
